コード5の使い方 |
人は曲を作る時、
「メロディを作って、それに合うコードをつける」
「コードを作って、それに合うメロディをつける」
このどちらかの方法を選びますが、コード5は後者になります。
コード(和音)というと普通、Cメジャー7、Aマイナー、Bマイナー7♭5、G7・・・というようなこ難しい言葉を使うのですが、これでは何の事やらわかりません。
仮に少しばかり知っていたとしても、「それを曲のどこで使えばいいのか」「どうすれば応用できるか」という事を知っていないと、覚えているコードだけしか使えずワンパターンになってしまったり、コード同士がうまく繋がらず曲の進行が奇妙になってしまったり、という悩ましい状態になってしまいます。
しかもコードの中には#や♭などが含まれる複雑なものもあります。
こうなるともうお手上げ状態。
フレーズを考えるどころではなくなってしまいます。
どんな音楽ソフトを使っていてもこの問題は変わらず、その先へ行こうとする人は少なくなってしまうのが現状。誰しもが勉強好きという訳ではありませんし、「勉強したものだけに楽しむ権利が与えられます」というのもなんか変な話です。
音楽は「音を楽しむと書いて音楽」なのですから「誰にでも出来る」というのが自然な状態なんじゃないかと私なんかは思うのですが、楽譜の読み書きという問題がからむととたんにややこしくなります。
そこで私は「楽譜の読み書きを完全に無視して、#や♭を書かなくても複雑な曲を作れるようにしたらどうなるだろう」と考えました。とはいえ普通の方法では表現する方法がないので、ちょっと変わった方法になってしまったわけです。(笑)
・・・とまあそんなような事でコード5では簡単に複雑なコードが使えてしまうため、コード5で作られたものを楽譜にしようとすると物凄く大変です。ですが「別に楽譜作る必要ないし〜」「曲作れればいいし〜」という方にはかなり強力なツールになるんじゃないかと思います。
100を超えるコードは「一見ただ多いだけ」で暗記するのは大変・・・というように見えますが、実は一つ一つにちゃんと役割があります。
映画やドラマのように、主役、わき役、悪役という3役に分けられるのです。
主役コードは曲の中でもっとも存在感が強く、「この曲はこういう曲だよ」と方向性をがっちり決めてくれる役割。
わき役コードはどっちつかずな感じであやふやな感じ、曲の間をうまく調整してくれる役割。
悪役コードは主役コードと正反対の性質を持ち、曲を不安定にする役割。
登場の順序は主役→わき役→悪役→主役というのがもっとも多いパターンです。まず主役でどんなストーリーになるのかがなんとなく解り、わき役が細かいストーリーを作り、悪役が登場して、そして主役に倒される、ってわけですね。
と打っていくと和音が鳴ります。
ちょっと(・・・というよりだいぶ)変わってるでしょう?(笑)
音楽を作っていく、というよりドラマのストーリーを考えるという感じになります。
(数字は音符の長さではなく、種類番号です)
コード5では↓のようなコードが使えます。
コードの中には#や♭などを使った複雑なものも混ざってますが心配はご無用。
主役 16種類 脇役 13種類 悪役 12種類 暗い主役 12種類 暗い脇役 13種類 暗い悪役 15種類
例えば脇役3はファに#を使うようなコードですが
Include(chord5.h
Sutoton(chord5j.h)
トラック1
音色(Strings2) 音符1 ゲート99
主役1 脇役3 脇役1 悪役1
トラック2
音色(GrandPiano) 音符8
ドレミファソラシ↑ド↓ // 変化ナシ
ドレミファソラシ↑ド↓ // ファへ勝手に#がつく(ファが半音アップ)
ドレミファソラシ↑ド↓ // 変化ナシ
ドレミファソラシ↑ド↓ // 変化ナシ
このように他のパートの全ての音へ#や♭を自動でつけるようにしていますから、絶対間違えた旋律になったりしません。これがコード5の特徴ですから安心して複雑なハーモニーをお楽しみください。
また、コードの番号も丸暗記する必要はありません。
コードが気に入らなかったら、くるくると番号を変えて気に入るものを探してください。役割さえ同じならば曲の構造が大きく変わってしまうような事はありませんから、ゲーム感覚で色々試してみてください。
役割の順序も、実は結構てきとーで構いません。どんな風に選んでも、それなりにつながって曲らしくなってしまいますから。(笑)
「ここでこういう感じが欲しいんだよな・・・」「確か悪役→主役がそういう感じだったよな」というようなパターンはありますから、ご自分の好みに合ったスタイルを生み出してください。こうしなくてはいけない、というルールはありません。
色々遊んでいるうちに、「あ、この進み方あの曲と同じじゃん?」と思うような事があったら何かにメモしておくといいでしょう。きっと後で困った時に役立ちます。
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